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琉球大学教育学部の井上講四先生と学成達のゼミ活動の様子を紹介するページです


by deejinatonokinawa
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「第10回沖縄県学習交流実践研究集会」の当日とその後の動き

 去る、7月29日に開催された「第10回沖縄県学習交流実践研究集会」ですが、盛況のうちにその幕を下ろしました。ここでは、その当日の内容と、その後のネットワーカー会議の動きについてご紹介したいと思います。

 当日、7月29日は午前中、学校部会と地域部会の二つに分かれて行われました。学校部会は「学校から地域との信頼関係をどう作り出していくか!」をテーマとして、沖縄市立美東小学校の加納貢先生による「教師と保護者の子育て学びの会~美東小スクラムからの報告~」と、沖縄市立泡瀬小学校の石川千賀子先生による「泡瀬小学校における実践事例」、沖縄市立美里小学校の名護優先生による「こんなPTAにしたいなあ…。思うことは実行できる!」の三つの話題提供をもとに、活発な意見交換がなされました。この部会に参加した教師の方々の感想は、「現場の教師と地域、あるいは社会教育関係者との交流はこれから必要。」等、非常に良い感触を得られたと思います。
 
 一方、地域部会では、「地域から学校との信頼関係をどう作り出していくか!」をテーマとして、西原町の坂田小学校において、読み聞かせ活動を行っている浦添道子さんの実践事例をもとに、意見交換がなされました。学校に地域が入っていこうとする際の問題点、学校との関係づくりのために、まず地域の側がどのようなことをしていかなければならないか、学校のパートナーとして地域自身が成長しなければならないのではないかといった話題に関心が集まりました。
 
 午後からは、午前中の二つの部会報告を受け、「学校の思い、地域の思い、徹底討論!」と題して、地域・学校徹底討論会が行われました。今回は第10回記念大会ということもあり、国立淡路青年の家所長木村清一さん、世田谷ボランティア協会事務局長興梠寛さん、徳島自然スクールTOEC・AD伊勢留美子さんの三名の県外からのゲストスピーカーを招き、フロアとの活発な意見交換がなされました。それぞれのゲストスピーカーが行っている事例やフロアの方々の行っている事例をもとに、日頃抱いているそれぞれの方の地域や学校、教育に対する“思い”を交換できたいい場となったのではないでしょうか。
 
 こうして、当日の集会も無事終了し、集会の反省会とともに、今後のネットワーク会議の方向性を考えるために、その後二回会議がもたれました。二回目の会議は10月20日、21日と浜比嘉島のホテルで行われました。参加者は九名と全員参加ではありませんでしたが、今後のネットワーク会議のあり方についてや、ネットワーカーのあり方について、多少お酒も入りながら、参加されたネットワーカーの“思い”をぶつけ合い、明け方まで大いに語り合いました。ネットワーカー会議の新たな段階が少し見えてきた話し合いとなったのではないでしょうか。   (井出 孝太郎)
# by deejinatonokinawa | 2004-08-04 19:10 | 南風の国から 第2号
「第10回沖縄県学習交流実践研究集会」を終えて
~ネットワーカーそれぞれの「思い」~

 
 「第10回沖縄県学習実践研究集会」を終えて、ネットワーカーの方々から、反省や今後の取り組みについて、それぞれの「思い」を語ってもらいました。ここで、紹介したいと思います。

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「第10回研究集会の反省並びに今後のあり方についての思い」
 
 今回の記念すべき第10回大会は、自分なりには大変有意義な時間であった。ゲストもかなり豪華な顔ぶれがそろい、すばらしい話をたくさん聞くことができた。
 
 ところで、昨年の反省(学校現場の教師の参加が少ないという現実)を基に、計画したはずの記念大会であったが、私自身の怠慢から学校現場への周知が遅れ、その結果、教師の参加が少なく、反省している。しかし、今回初めて参加した教師からは、「参加してとても良かった。」「普段から感じていることを話すことができた。」「現場の教師と地域、あるいは社会教育関係者との交流というのは、これから必要。」との感想がよせられた。(参加した教師からは、非常に良い感触を得ることができる。)現在、この研究集会に変わるようなものはなく、(行政の主催する生涯学習研修といった講演会などはあるが)様々な立場のいろいろな思いを持った人々が集まり、それぞれの意見を交流させる貴重な場を提供しているのだと感じる。
 しかし、何と言っても、今回の最大の反省点は、我々ネットワーカーにあると思う。ネットワーカーがそれぞれのネットワークを広げていかなければいけないと思う。そこで、次回からは、中頭教育事務所、沖縄県立教育センター、県内の教育研究所、教育委員会に積極的に呼びかけていきたいと思う。
 最後に、この実践研究集会の今後のあり方であるが、この貴重な10年のあゆみをここで終わらせてはいけない。この研究集会の果たすべき役割を考えると、むしろこれからその必要性が高まってくるのだと思う。学校教育においては、第三次の教育改革が施行され、平成14年度からは完全実施される。最早、学校教育だけでは子ども達の教育はできないということを、文部省自身も提言しており、これから学校と地域、家庭との連携はかなり現実的なものとなってくる。今回の研究集会の成果を(反省点も多いが)もっともっと広げていきたいと思う。第10回大会はまだまだ通過点でしかない。これからさらに、まだ知り合っていない人たちと出会い、意見や思いを交流させていきたいと思っている。その先にできることが何か見えてくるのではないだろうか。
宜野湾市教育委員会
宜野湾市立教育研究所 新垣英司

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「出会い・輝き・つながりの交流集会」

 今回の学習交流実践研究集会は10回目となり、一つの区切りを迎えることとなりました。私は仕事の関係で集会には参加できませんでしたが、懇親会(セリ市)や後日の話の中で、集会がこの節目を機に、軌道修正することを聞きました。この修正は、社会の変化と共に集会の存在意義や集会における学習内容の変化、参加者の変動や興味・関心の移行等々の理由があり、致し方ないところもあります。しかし、これまでの集会は名目としての学習以外に、標題にもあるような面も内包していたのではないでしょうか(ある意味、そこに力を入れていた)。そこで、この節目にもう一度集会の原点を見直すきっかけにしていきたいと思います。
宜野湾小学校教諭 伊波鉄也

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「沖縄県学習交流実践研究集会に参加して」
 
午前の地域部会は、提案者の内容だけに集中して、全体的に広範囲の内容が聞けなかったのが、少々残念です。やはりもっと打ち合わせが必要だと思いました(ネットワーカー皆の反省)。また、分科会の会場設営も別々が良いと思いました。
 午後の全体討論会は、国立淡路青年の家所長の宿泊集団登下校の生活体験の事例報告、他のゲストスピーカーからの報告等、第10回記念大会にふさわしい学習交流実践研究集会でした。
 学校・地域がよりよいパートナーシップのキーワードは、相互のコミュニケーションの大切さ、そして連携だと思います。その仲立ちとしての、コーディネーターの役割を再確認させられました。何はともあれ、関係者の皆様お世話になりました。そして、お疲れさまでした。
西原町教育委員会 生涯学習課 仲宗根好美

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「“思い”こそ命」

 「放っておいても子どもが育つ」時代ではなくなった今日、家庭・地域・学校の連携の必要性があらゆる所で叫ばれている。
 ところで先日のこと、地域の役員会で、地域の問題行動の子どもたちへの支援をお願いしたところ、「それは親の問題だ」と、にべもなく言い返されてしまった。卵が先か鶏かではないが、いつだってこのように理想と現実のギャップは大きい。しかし、どんな壁でも、“思い”を持ち続けることで、「風穴」をあけることができるのではないか。第10回大会では共感し、確信することができたと思う。
浦添市立西原児童センター館長 宮里啓子

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 私にとってこの研究集会とは?本当に簡潔に表現してしまうと、「沖縄県内で、生涯学習・社会教育という、大きなテーマに日々取り組んでいる仲間と会い、近況を報告しあい、元気をもらって、明日からの仕事への活力へとつなげる」そんな集会でした。その触れ合いの中から生まれた、私の小さなエネルギーを私の持ち場である沖縄市の社会教育行政に活かしていきたい、そんなことを考えた一日でした。
沖縄市教育委員会 與那嶺江利子

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「今後のことについて」
 
井上先生お元気ですか。最近は、ネットワーカー会議などにも足が遠のいてしまっています。いろいろな会合が多く、スケジュールが重なっていることが大きな理由ですが、それ以外に心理的なものもあると思います。西原町まで足を運ぶからには、それなりのメリットがなければなりません。学習交流実践研究集会は会員が相互に交流して、自分自身の資質向上を図ることが大きな目的です。
 しかしながら、最近は「研究集会」のためのネットワーカー会議になりつつあるような気がします。大きなイベントであるので、それだけ大きなエネルギーが必要になります。発足当時の頃だと時間的に余裕もありましたが、まちづくりに本気で頭を突っ込んで関わってくると、地元のことでスケジュールがいっぱいになってきます。
 これからも、ネットワーカーの方々とのつながりは大切にしたいと考えていますが、今後の方向性について、先生がおっしゃるように浜比嘉でのーんびり論議してみたいですね。
南風原町役場 前城充

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お疲れさまでした。これで井上先生も肩の荷がおりたことでしょう。私は、今回限りでネットワーカーをおります。楽しかったですよ。色んな事勉強になりました。有難うございました。近いうちにお伺いしたいと思います。その時においしいお酒を持っていきますね!来年の福岡は行きます。ご了承の程、宜しくお願いします。大変お世話になりました事感謝いたします。
T・N

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「ワークショップって知ってますか?」 

私、恥ずかしながら「ワークショップ」というものを、よく耳にはするものの、その実態は知らずにズ-っと来ていました。過日、自分が所属する那覇市役所の「NPO支援センター」が主催する職員研修で、5日間の研修を受けて、その一端を目にすることが出来たのですが、その正直な感想は、「あちらこちらで話題に登るだけのことはあるなぁ」、というものでした。
 ワークショップという言葉は、演劇、音楽、まちづくりなど様々な場面で使われていますが、今回テーマとなったのはまちづくりの場面、なかでも意見を異にする多数の市民同士が集まった場合の、建設的かつ協調的な会議のつくり出し方に関するものでした。その意味では、ここでいうワークショップとは、「参加者相互の活発な意見表出とその統合を目指した動的な会議、またはその形態の呼称」と言い換えてもよいかもしれません。
 ワークショップの技法で興味深い点はたくさんあります。なかでも、参加者それぞれの意見や思いの共通項を括り出した上で、新しい情報を生産することに、その目的と技術内容が焦点化されている点には、注目に値します。しかも、これらが比較的わかりやすいプロセスと簡単な作業で構成されているので、地域の団体やサークルのリーダーのみなさんも比較的取り入れやすいのではないかと思われます。
 よく、活発な意見交換はなされていても、結局「総論賛成、各論反対」となりがちな会議が多い中で、非常に効果的かつ現実的な知的情報の生産技法だと思われます。まちづくりを一つの究極課題としている本会でも、今後話題を取り上げていけば、一層有意義な研修機会となるのではないかと思っています。
那覇市教育委員会 武元清一

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# by deejinatonokinawa | 2004-08-04 19:09 | 南風の国から 第2号

Message From~To…

Message From~To…

今回から、「Message From To…」と題しまして、県内や県外から送られてきた、惜報や本冊子に関するご意見、ご感想を紹介するコーナーを作りました。今後、このコーナーで様々な情報を紹介していきたいと思いますので、どしどしお寄せ下さい

※福岡県生活労勧部青少年課T.M様から

最後の「生涯学習フォ一ラム」拝聴しました。相変わらず、先生の「書き物」は難しいですね。先生の論文を2回真剣に読み直しましたよ。ちなみに、1度は先生のコメントも合わせて読みました。2度目は()の中の文を無視して読みました。さて、どちらが私にとって理解が早かったでしようか。回答は先生のお叱りを買うので、次回のお会いした時に。
それで、最後の「編集後記」を読ませていただいて、このテーマと先生の言わんとすることが理解しましたよ。最近は、先生の言う「教育」・「生涯学習」という言葉ともなじみのない世界で、「青少年行政」を行っています。そういう制約のない世界からみた「教育」・「生涯学習」はさほど代わりはしませんよとでも言いたいぐらいです。
青少年にとって、「教育」も必要ですし、「学習」も必要です。青少年行政からみても先生の言う「教青は子どもだけの問題ではなく、大人の問題」そのものなのです。教育行政の中での「教育」・「学習」なのかもしれませんね。現在は「青少年行政」も生涯学習の視点・観点で仕事を進めていますし、行政担当者としてそのことをしっかりと自覚してその業務にあたっております。そうでないと「青少年行政」なんか「やっとられん」ですよ。先生の言われる「生涯学習」のなかで重なることと同じなのですよ。
話は変わりますが、情報では、福岡にお見えのことと聞いております。議会と重ならなければよいなあと思っています。その時はまたご連絡下さい。それから「フォ一ラム」が終わるのは少し残念な気もしますが、送付していただきましてありがとうございました。それに、お疲れさんでした。「南風の国から」をこれから楽しみにしています。できましたら送付いただければ幸いです。ありがとうございました。
# by deejinatonokinawa | 2004-08-04 19:09 | 南風の国から 第2号

イノ研だより

 
 イノ研だより

 今回の「イノ研だより」は、教育学部生の大きなターニングボイントとなる、9月に行われた教育実習についての感想です。実習生として初めて教壇に立ち、子ども達を目の前にし、さまざまな苦労もあったとは思いますが、どのようなことを感じそして学んだのでしょうか。イノ研ゼミ生の3年次二人に聞きました。


 教育実習を無事終了しました!本当にあっという問の4週間でしたが、内容はかなり濃~いものでした。私は1年3組の担当でしたが、子ども達は本当に元気で、毎日パワーと笑いをもらっていたような気がします。 1年生は宇宙人と言っていた先輩たちの噂どおり、子ども達の言葉や行動に驚くばかりでした。決してうまくいっていない実習でしたが、この経験を今後生かせる日が来ることを願いつつ、これからも頑張ります。イエーイ。
3年次 安富 真利江


 1ケ月の教育実習が無事終わり、イノ研でほっと一息ついている今日この頃です。「人は皆、知恵の泉を持っている。その泉を探し出し、水をくみ取ることが教師の役目」という祖父からの言葉を胸に、教育実習を行ってきました。本当に子どもはたくさんの可能性を秘めており、それを教師の手助け一つで開花させたり、そうでなかったりするということを実感しました。迷いはありましたが、やっぱり小学校の教師になろうと思います。
3年次 山入端 貴子


 1ケ月という長い期間、3年次本当にお疲れさまでした。この教育実習で感じたこと、考えたこと、悩んだことがこれから生かせるといいですね。これからの3年次の“のび”に期待しつつ…。
# by deejinatonokinawa | 2004-08-04 19:09 | 南風の国から 第2号

編集後記

編集後記
 
  今回、第二号となりました「南風の国から」いかがでしたでしょうか?7月29日に行われた「第10回沖縄県学習交流実践研究集会」も無事終了し、沖縄県学習交流ネットワーク研究会も一つの区切りを迎えることとなりました。
 今回の内容の中にもありますように、ネットワーカー一同、様々な「思い」を持って、本集会や研究会に取り組んできました。これからは、巻頭言で井上先生が述べられていたように、ネットワーカーのあり方、関わり方を多少シフト変換していくことになると思いますが、ネットワーカーそれぞれの「思い」で繋がっていくことには変わりありません。
 新たな千年紀(ミレニアム)を迎えるまで、後残り2ヶ月となりました。様々なものが大変革している今、教育の世界についても、大きな転換期に立たされていると思います。
 21世紀も、ネットワーカーが、また、様々な形で教育に携わっている人々が、それぞれの「思い」を持ち続けられるよう、新たなネットワークの形を皆さんと共に、模索していければと思っています。
 これからも、情報提供その他、宜しくお願いします。

(井出 孝太郎)
# by deejinatonokinawa | 2004-08-04 19:09 | 南風の国から 第2号