アーリーバードスピーチ
2004年 07月 22日
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アーリーバードスピーチ
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1.田中希さん(琉大教育学部4年次)「伊江島の教育を垣間みて思うこと」
卒業研究でもテーマとして取り上げるほど、離島教育に興味がある。前回の旅行で伊江島をフィールドにすると決めたが、何を中心に研究するかは未定だった。伊江島の教育についての情報を求めて、一人で伊江島に訪れた。伊江村教育委員会の方々に案内してもらいながら、伊江島の教育の現状を教えてもらった。話を聞くと、長所として、社会教育が盛んに行われている事、そして短所として、伊江島出身の高校進学者の中途退学率が県平均の2倍にもなってい事が分かり、「島を出て、高校に進学する子どもたちが、やる気をなくしてしまうのは、なぜだろう?」と思った。
この問題を解決するためには、当事者や、それを取り巻く状況を直接調べなければならないが、すべてやるのは不可能。とてもデリケートな問題だが、だからといって調査段階で手抜きをすれば、卒のないものになってしまう。まだ教育委員会の一部の方としか話していないが、この出会いで伊江島のことを好きになれたからこそ、自分に納得のできない方向転換はしたくない。今後は、調査を進めながら、方法論や考え方を模索する予定である。
2.平敷兼清さん(伊江村教育委員会学校教育係)「伊江島に来て思うこと」
北谷町から3年前に伊江村役場で働いている。ここでは、予想以上に近所付き合いが密接に感じられる。伊江島の伝統ある踊りを、外から来た自分にも教えてくれた。踊りを通して、青年会や上の世代の方とも交流できた。子どもたちはとても人懐っこく、親戚の子どものように話しかけてきて、はじめは戸惑うほどであった。自分は何もしていないが、周りからいろんなものを与えてもらった。島に来て、人との付き合いを大切にするようになり、地元の友達や親との関係も深くなってきた。皆さん(ゼミ生)も教員になって島にきたら、本島との違いを楽しみながら、感じてほしい。
田中さんの話では、離島における進学問題とその解決が一筋縄では思うようにいかない難しさを知ることができた。島の方とのつながりをさらに深めて、伊江島をもっと好きになってほしい。平敷さんの話では、地元を離れて島に来たから得ることのできた、人との付き合いを切にする心構えの大切さを教えてもらった。個人的には、質疑のときに平敷さんが言っていた、「島の子どもたちに、本島の子どもたちの生活や自分の少年時代の話を伝えたいが、ゆっくりやる予定」というのが印象に残った。
(文責:3年 嘉数 友一郎)
アーリーバードスピーチ
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1.田中希さん(琉大教育学部4年次)「伊江島の教育を垣間みて思うこと」
卒業研究でもテーマとして取り上げるほど、離島教育に興味がある。前回の旅行で伊江島をフィールドにすると決めたが、何を中心に研究するかは未定だった。伊江島の教育についての情報を求めて、一人で伊江島に訪れた。伊江村教育委員会の方々に案内してもらいながら、伊江島の教育の現状を教えてもらった。話を聞くと、長所として、社会教育が盛んに行われている事、そして短所として、伊江島出身の高校進学者の中途退学率が県平均の2倍にもなってい事が分かり、「島を出て、高校に進学する子どもたちが、やる気をなくしてしまうのは、なぜだろう?」と思った。
この問題を解決するためには、当事者や、それを取り巻く状況を直接調べなければならないが、すべてやるのは不可能。とてもデリケートな問題だが、だからといって調査段階で手抜きをすれば、卒のないものになってしまう。まだ教育委員会の一部の方としか話していないが、この出会いで伊江島のことを好きになれたからこそ、自分に納得のできない方向転換はしたくない。今後は、調査を進めながら、方法論や考え方を模索する予定である。
2.平敷兼清さん(伊江村教育委員会学校教育係)「伊江島に来て思うこと」
北谷町から3年前に伊江村役場で働いている。ここでは、予想以上に近所付き合いが密接に感じられる。伊江島の伝統ある踊りを、外から来た自分にも教えてくれた。踊りを通して、青年会や上の世代の方とも交流できた。子どもたちはとても人懐っこく、親戚の子どものように話しかけてきて、はじめは戸惑うほどであった。自分は何もしていないが、周りからいろんなものを与えてもらった。島に来て、人との付き合いを大切にするようになり、地元の友達や親との関係も深くなってきた。皆さん(ゼミ生)も教員になって島にきたら、本島との違いを楽しみながら、感じてほしい。
田中さんの話では、離島における進学問題とその解決が一筋縄では思うようにいかない難しさを知ることができた。島の方とのつながりをさらに深めて、伊江島をもっと好きになってほしい。平敷さんの話では、地元を離れて島に来たから得ることのできた、人との付き合いを切にする心構えの大切さを教えてもらった。個人的には、質疑のときに平敷さんが言っていた、「島の子どもたちに、本島の子どもたちの生活や自分の少年時代の話を伝えたいが、ゆっくりやる予定」というのが印象に残った。
(文責:3年 嘉数 友一郎)
by deejinatonokinawa
| 2004-07-22 17:37
| 南風の国から 第15号